冬の終わりを告げる フキノトウと舞茸仕込み。

フキノトウと舞茸仕込みの作業で冬の終わりを感じる 阿賀町のきのこ界隈 です。

阿賀町は新潟県下越地方切っての豪雪地帯がゆえに私たちの冬の本業は除雪事業、なのでようやく雪も溶け、この原木舞茸の仕込みが始まると冬の終わりと春の始まりを感じるのです。そう、まるでフキノトウ狩りのように。
昨年までに仕込んだ春の原木椎茸はすでにポツリ収穫も始まっていますが、年度はじめの仕込み作業は秋に収穫するための原木舞茸のホダ木作りからスタート。

この二つの大釜で各100個づつ合計約200個のカットしたホダ木となる楢木のブロックをぐつぐつと煮込みます。灯油バーナーでガンガンとファイヤー、朝6時から昼過ぎまで7時間の煮沸消毒です。長いんですが火事にも注意してしっかり日の番をする必要があります。そうなんです、原木舞茸の仕込みのポイントは徹底的な滅菌作業なのです。

楢木を煮込んだ真っ黒いお湯がドバドバと、7時間が経過しランチとお昼寝も挟んだゴゴイチに作業再開、排水してホダ木たちを取り出します。

熱々のホダ木を取り出します。あっつあつなので火傷に注意しなから作業を進めます。






ここからはチームプレイ、手早く連携重視で取り出したホダ木をパッキングしてすぐさま無菌室へ陳列。この時も手元、パッキングする袋、無菌室の消毒も徹底して行います。


パッキングして一晩冷やしたホダ木にいよいよ菌打ちです。この時ももちろんしっかりと殺菌作業もしながら丁寧に作業を進めます。

こちらは去年の写真ですが、このように成功すると舞茸の菌がしっかりとまっ白くホダ木全体に回ります。失敗すると青いカビだらけになってしまって舞茸が出ません。昨年の成功率はおおよそ95%でしょうか、今年もそれくらいで完成してくれればまずまずだと思います。
そうなんです、原木舞茸が旨い上になかなか流通しないし高いのも、この手間と難易度の高さもあるんですよね。
この秋は是非、この天然舞茸に匹敵する旨さの原木舞茸をきのこ野でのキャンプとともに収穫体験と共にキャンプ飯として味わってはみませんか?ここでしか味わえないぶっ飛ぶキャンプを是非に。
